Synopsis

目が覚めると、知らない男の腕の中にいた。 薬指には揃いの指輪。ここは自分の寝室で、この人は自分の「夫」らしい。 精霊契約師フィオナには、三年分の記憶がない。 三年間、深い眠りについていた。政略婚の飾り妻だったと聞かされた。 けれど、それにしては。 枕元に毎朝届く花。好みの銘柄で淹れられた紅茶。 三年間、目覚めない妻の部屋の前で毎晩足を止めていたという夫。 断片的に戻る記憶が映すのは、「白い結婚」とは違う景色。 あの冷たいはずの夫が、なぜ枕元で泣いていたのか。 その答えに辿り着いたとき、フィオナは知る。 記憶を奪ったのは、他でもない自分自身だったことを。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou04/02/2026
  • Current白い結婚のはずでした。