Synopsis

魔法が使えない——その理由だけで、少年アルトはすべてを否定された。 術式は崩れ、詠唱は乱れ、“音はどこにも届かない”と切り捨てられる。 だが彼には、誰にも理解されない感覚があった。 世界は、音でできている。 風の揺れも、大地の震えも、そして魔物の咆哮すら——すべては“意味を持った音”だった。 城塞都市を襲う、四千の魔物と古竜の咆哮。 騎士も魔導師も為す術なく崩れかける中、アルトだけが気づく。 その咆哮には、“法則”がある。 恐怖ではなく、力でもなく。 彼が選んだのは——応えることだった。 音で返せば、世界は変わる。 やがてその音は、竜に届き、群れに届き、 そして——誰にも止められなかった災厄すら、静止させる。 「届かない」のではなかった。 ただ、誰も聴こうとしなかっただけだ。 これは、世界に否定された少年が、 たった一つの“音”で世界の理を覆し、 やがて空すら鳴らす存在へ至る物語。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou04/02/2026
  • Current落ちこぼれの笛吹き、狂暴な古竜を『歌』で手懐けて空中要塞の主になる