Synopsis

深夜2時。 蛍光灯の白い光だけが残るコンビニで、相川恒一は無言でレジに立っている。 大学を中退してから半年。 理由を聞かれることもなく、語ることもなく、ただ夜をやり過ごすだけの生活。 廃棄のパン、温め直されたコーヒー、同じ顔の客。 何も起こらないことだけを望んでいるような、静かな時間。 ——そこに、彼女は現れた。 新しく入ったアルバイト、渦間日向。 年齢不詳の履歴書、やけに慣れた手つき、場に溶け込む速さ。 笑顔は柔らかいのに、どこか距離がある。 「夜、好きなんですか?」 何気ない一言に、恒一は答えない。 ただ、ほんのわずかに視線を向ける。 その瞬間、違和感が残る。 ——この人は、何かを隠している。 理由はわからない。 証拠もない。 それでも、そう感じてしまう。 そして日向もまた、気づいている。 ——この人は、見ている。 何を、とは言わない。 ただ、他人よりほんの少しだけ深く。 二人は、何も知らないふりをして、同じ夜に立ち続ける。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou04/20/2026
  • Currentシフト外の戦場