Synopsis
十五を過ぎると、島の少女たちは胸の奥に宝石を育てる。
石は心の清らかさや育ちの良さの証とされ、少女たちはそれを売って島を出る。
高校生の澪の持つ石は、値のつかない黒曜石だった。
閉塞的な島で静かに値踏みされながら育った澪は、夏の前にやってくる宝石師の男と出会う。
彼は娘たちの石を買い取り、食べて生きる男だった。売れない石を持つ澪は、彼のもとへ通うようになり、やがてそれが初恋になる。
娘に値札がつく島で、売りものにならなかった少女の、静かで遅効性の復讐譚。
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