Synopsis
異世界の女神が、私の口座に手を出した。
その結果、ハッキングのカウンターで奪われたのは金ではなく、女神の管理権だった。
気づけば私は、女神そっくりの姿で石造りの神殿にいた。
本人登録はない。行き先もない。放り込まれた先では罪人扱い。
それでも、なぜか決済だけは通る。
罰納五十万刻。最上級客室三千刻。
払えるはずのない金額が通るなら、この世界の表示か仕組みのどちらかが壊れている。
なら、使えるものは使えばいい。
雑に扱ってきた神殿の人間、妙に切り替えの早い案内係、そして私を女神のように見つめる者たち。
これは、異世界の根幹に触れてしまった女が、
理屈と決済で立場をひっくり返しながら、生き延びていく物語。
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