Synopsis
火曜日が開いている。三ミリだけ。
散逸研究会の装置が1を示すとき、園部先輩のペンは机から三ミリ浮く。
先週の議事録は私の字で、来週の議事録は宮本千紗の家に届く。
そこには会ったことのない椎名つむぎの名前が書かれている。
椎名つむぎは二年五組で、鎖骨の窪みが三ミリの深さ。
蒔田こよりの手は、会う前からその寸法を知っている。
三ミリは人の距離ではなく、曜日の距離。
物理が怠ける教室で、二人の身体が少しずつ重なっていく冬の記録。
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