Synopsis

現場には、必ずズレが残る。 だが、その現場には何もなかった。 雪に覆われた痕跡。 修正の余地を持たない、赤い切断面。 そこから先は、辿ることができない。 ただ、ひとつの感覚だけが胸を突く。 ――すでに、完成している。 その瞬間から、視線は内側へと向けられる。 記録と記憶が重なり、現実は静かに書き換えられていく。 残されたのは、修正されるべきものではなく。 修正する側だった。 最後に残るのは、白い余白だけ。

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Kakuyomu
Kakuyomu04/15/2026
  • Current『切断面』