Synopsis

長いあいだ街角にあった 赤い看板が消えるという。 最後に入ったのがいつだったか思い出せないほどなのに、なくなると聞くと胸の奥がざわついた。 若い頃は、腹を満たすために選んでいた ハンバーガー。 四十代を過ぎた今では 食べる頻度も気持ちも変わった。 それでも、あの看板を見ると なぜか安心していた。 同じ場所に、同じ建物に 新しい名前の店が入る。 ただ看板が変わるだけで、街の空気は驚くほど 違って見える。 変わっていく街と、変わらないハンバーガー。 そのあいだで揺れる、大人のささやかな 感傷を描いたエッセイ。

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Kakuyomu
Kakuyomu04/12/2026
  • Current街の風景がひとつ減った日、思い出が動き出した