Synopsis

出張帰りの品川駅。人混みに押し流され、慣れない新幹線の改札で足止めを食らう「私」。 ようやく辿り着いた座席で、隣に座る華奢な眼鏡の男性から向けられたのは、スーツケースすら満足に上げられない自分への冷ややかな視線だった。 情けなさと運動不足の腕の痛みに耐えながら、しなしなになった海苔のおにぎりを頬張る車内。 そんな閉ざされた自分たちの空間に、不愛想な彼が差し出したのは、一切れのカツサンドだった。 夜の帳を走る新幹線の中で、見知らぬ二人の、静かで温かい交流が幕を開ける。

Serialization Info

Web Novel

Service languages
Kakuyomu
Kakuyomu04/08/2026
  • Current3号車1Aの隣人とずっしり重いカツサンド