Synopsis
嵐の痣を持つ少年ラスラフは、永遠の冬に閉ざされた世界で忌み子として生きてきた。触れるものを壊し、近づく者を遠ざける──それが彼の十七年間だった。
ある日、白い狼が告げる。おまえは死んだ雷神の血を引く者だ、と。
神々が死に、冬だけが残った世界。その冬を終わらせる力が、ラスラフの中に眠っている。だが嵐の力を覚醒させるほど、彼は人間でなくなっていく。感覚を失い、死んだ神の記憶に呑まれ、大切な者にすら近づけなくなる。
それでも少年は征く。たとえ自分を失っても、この空に春を取り戻すために。
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