Synopsis

夏休み。受験生のヒロシがタツヤを誘ったのは、近所の遊園地のプールだった。 流れるプールの吐き出し口、フライングパイレーツの船底のローラー、百年近い歴史を持つメリーゴーラウンドの摩擦音——ヒロシはいつも、仕組みの方を見ている。音楽の話をしている時も楽しそうだが、機械の話をしている時のヒロシは、さらに生き生きとしている。 そして夏の終わり、ヒロシはひと言だけ言った。「高専にしようかと思ってる」 走り続けても消えない「しまった」という感覚。 それが何なのかも分からないまま、夏は静かに進んでいく。

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Kakuyomu
Kakuyomu03/30/2026
  • Current第3章 夏