Synopsis
幼い頃、祖母から教わった「怖いときのおまじない」。
唱えれば不思議と心は静まり、私は“運のいい子”として生きてきた。
だが四十九歳になったある日、祖母の遺したノートから、その言葉の正体を知る。
それは穢れや呪いを祓うものではなく、他者へと“流す”ための祝詞だった。
やがて明らかになる、祖母が背負っていた呪いと、その継承。
そして私は気づく。
その言葉を使わなくても、すでに――
静かな日常の裏で続く、終わらない“返し”の連鎖。
Serialization Info
Web Novel