Synopsis
冤罪で騎士団を追われ、お尋ね者となった元騎士であり料理人のガイ・ジュッス。
逃亡の最中、行き倒れていた銀髪の少女・ステラと出会う。
無表情で感情を表に出さない少女だが、腹だけはよく減る。
ガイの作る飯を「おいしい」と食べてくれた。それだけで、ガイはステラを王都まで送り届けると決めた。
平民から騎士へと成り上がったものの怪我で料理人へと転身したガイは、師匠から受け継いだ包丁と誇りだけを持つ。
料理しか取り柄がないと思っていた男が、旅を通じて少しずつ変わっていく。
旅を続けるうちに、ガイはステラが王家の血を引く落とし胤であることを知る。
長年地下室に閉じ込められ、愛の意味も知らないまま育った少女。
生まれて初めて食べた、湯気の立つスープ。穏やかな瞳で見つめてくれる男。
その瞬間からステラの世界は、色づき始めていた。
旅の中で出会う人々は、次々とガイを信じてくれた。
冤罪を着せられた時、誰一人信じてくれなかった男に、今は信じてくれる人間がいる。
だが王都への到着と同時に、ステラは神殿に連れ去られてしまう。
冤罪を晴らすべく城へ乗り込んだガイは、宰相との会話の中で全ての謎が一つの線で繋がったことに気づく。
仲間だと信じていた男の裏切り、神殿の野望、そしてステラの運命。
ガイは全てを賭けて、神殿へと乗り込む。
「ガイの女だ」
そう言い切ったステラのために。
飯を美味いと食べてくれた、あの瞬間から始まった旅の果てに——繋ぐ手は、なにより温かい。
Serialization Info
Web Novel