Synopsis
告白して、振られた。それだけのことなのに、橘透は三日間、どこへ行けばいいかわからなかった。
あてもなく商店街を歩いていた透が迷い込んだのは、アーケードの端にひっそり佇む古い写真店「夕映え堂」。壁一面に夕焼けの写真だけを飾る不思議な店で、白髪の老店主はこう言った。
「ここで現像した写真には、言えなかった言葉が映る」
あの日、好きな人と並んで歩きながら撮ったフィルム。現像して出てきた写真には、彼女の姿はなく、夕焼けだけがあった。そして光の中に、淡く浮かぶ文字があった。
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