Synopsis
人は、つらい記憶を“預ける”ことができる。
それを利用すれば、苦しみは消え、穏やかな日常を取り戻せる。
主人公もまた、その場所に通う一人だった。
手続きを終えるたびに心は軽くなり、何も問題のない日々が続いていく。
ただ――時折、理由もなく足を止めてしまうことがあった。
知らないはずの名前に、なぜか胸がざわつくこともある。
思い出せないだけで、確かにそこに何かがあった。
それでも、主人公はまた同じ場所へ向かう。
穏やかに生きるために。
――何を手放したのかも、知らないまま。
Serialization Info
Web Novel