Synopsis
夜、目が覚めて水を飲みに階段を下りる。
するとそこには倒れた母。それから真っ白な肌を血で紅く染めた少年。
逃げろと言われるも足は動かない。
それもそのはず。彼に見惚れてしまったのだから。
真っ赤に熟れた果実のような、幸せを詰め込んで甘くとろけたその笑みに。
私は初めての恋をした。
彼になら殺されてもいい、と。心からそう思った。
鮮烈な赤を身にまとう彼はこれ以上ないほどに目を見開いた。
きっとそれは、私が彼と同じ赤で足を濡らしたまま、溢れる笑みを抑えられなかったからだったのだろう。
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