Synopsis

彼女の晴れの日。 いつもならしない、恋人らしいことをしてみようと思った。 赤とピンク、華やかで愛らしいチューリップの花束に彼女への想いを託して。 けれど、僕のためにと大切に伸ばしていた髪を切り、最近見せなかった晴れやかな笑顔で別れを切り出した。 「賭けをしていたの。100回、好きだって言葉にしてみようって。それにキミからも好きだよって返事して貰えるかって」 彼女が積み上げてきた100回の愛。それに甘え、あぐらをかき続けていた僕が失ったものの大きさを知った時には、もう、101回目は永遠に失われていた。 好意を伝えるのは負けのような気がしていた僕といつも全力でまっすぐに伝えてくれていた彼女。 僕は自尊心を守るために、大切な人を失った。 彼女は愛の賭けに負けて、切ない自由を手にした。 そんな春の日の物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu03/24/2026
  • Current100回目の好きの先に