Synopsis
愛と平和の勇者、ウバが魔王を打ち倒してから5年──
世界は平和を取り戻していた。
勇者パーティーのひとりであった戦士メロマカロナは、ウバと結婚し王都で雑貨屋を営んでいた。
だがある日、ウバが王女クランペットと通じ、妊娠させたとの報せが舞い込む。
男の浮気に怒り心頭となった彼女は城に乗り込み、一方的にウバに別れを告げると、王都を飛び出してかつての仲間の下へ向かった。
だがそこで知らされた真実は、ウバが仲間にも手を出していたことだった。
友人だった魔法使いも僧侶も、旅の途中で既に彼と関係を持っており、子まで成している。
それどころか旅の途中で寄った都市の、宿屋の女将まで彼の子を産んでいたことが発覚する始末。
浮気な男の本性に失望し、メロマカロナは魔王の持っていた喋る剣マヴロスと、北の果て──魔王城を目指すことになる。
メロマカロナは幼い頃に両親を魔王に殺されており、その復讐の一心だけで生きてきた。
旅の道中、箱に潜む罠を、嵐に泳ぐ神を、最悪の殺戮人形を倒していく。
帝国の皇子からは求婚を受け、育ての親からは孫をせがまれながらも、雪の大地に足を踏み入れる。
魔王城にて、彼女は真実を知った。魔王こそ人間の味方であり、自分たちがそれを邪魔した忌むべき敵であったと気付く。
そのとき、彼女の身体は魔物へと変異し、世界を焼く炎そのものとなって魔王城を焦がした。
最終的にウバの愛の言葉がメロマカロナを元に戻すも、彼は致命傷を負っており、死に瀕した。
メロマカロナのこれまでの旅路を共にしたマヴロスは、彼女の涙を気の毒に思い、1000年蓄えた全ての力を解放することで2人を救う。
メロマカロナはついにウバを許し、彼のハーレムを認める。
贖罪は済み、他者の幸福を願えるようになったとき、ようやく彼女の心にも平和が訪れた。
Serialization Info
Web Novel