Synopsis

篠宮陽菜、32歳。職歴なし、貯金なし、資格なし。
持っているのは、10年分の家事と、夫にかけた時間だけだった。
離婚届にサインした夜、夫・達也は言った。
「陽菜、お前一人じゃ無理だから」
その言葉が、全部だった。
反論もできなかった。なぜなら——信じていたから。
実家に戻り、パートを掛け持ちしながら過ごす最初の夜。
眠れなくて引っ張り出した古いパソコンの検索窓に、陽菜は打ち込んだ。
「Webデザイン 独学 0から お金なし」
誰に教わったわけでもない。
センスがあったわけでもない。
ただ、悔しかった。
深夜の勉強、睡眠3時間、最初の5,000円の仕事、初めてのクレーム、初めての「また頼みたい」——
転んでは立ち上がるうちに、いつの間にか陽菜は、前に進んでいた。
そして離婚から3年後。
大手IT企業からのスカウト、年収800万円のオファー。
達也の年収を、200万円上回っていた。
「やり直せないか」と連絡してきた達也に、陽菜は静かに返す。
「何の話ですか?」
これは、捨てられた女が自分を拾う話。
「無理」を燃料に、誰の助けも借りずに走りきった、32歳の逆転劇。

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Alphapolis
Alphapolis03/24/2026
  • Current『専業主婦に何ができる、と言った夫の年収を抜いた話』 〜「無理」と言ってくださり、ありがとうございました〜