Synopsis
ゴミの日に出し忘れたのは、昨日の記憶だった。
食べたものも、話した言葉も、帰り道も。
きれいに消えているのに、「何かあった」感覚だけが残る。
ゴミ捨て場には、半透明の袋が積まれている。
中で揺れているのは、誰かの一日。
笑い声。
食卓。
横顔。
——そして、腐る。
人は忘れているんじゃない。
ただ、捨てているだけだ。
溜めれば重くなる。
捨てれば軽くなる。
じゃあ——残すのは、どっちだ。
これは、
「何を捨てて、何を抱えて生きるか」の話。
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