Synopsis
3階建てマンションの屋上から見下す道路では、極寒の突風が吹き抜ける。
今、前に踏み出せば、あのコンクリートに頭を打ち付け、一瞬にして死ねるのだと思う。
これまで私が生きてきた時間は、真っ暗な闇の世界に閉じ込められていた。
わずかな光も次々と吸い込まれていき、残るのは暗闇だけ。
もう、どこにも一欠片の希望の光もない。
こんなに苦悩して、無理にこの世の中で生きて行っても、誰のためにもならない。
私は、何もない真っ暗な空間に一歩、踏み出した。
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