Synopsis
「明日、休みます」
そう送った夜、風呂の鏡から手が出てきた。
逃げられない。
振り払えない。
ただ一つ、理解できる。
——出勤しろ。
次の日、何事もなかったかのように会社へ向かう。
そして気づく。
欠勤した人間は、“最初から存在しなかったこと”になっている。
この会社には、「休む」という選択肢がない。
逆らえば、消える。
やがて会社は突然、倒産する。
——終わったはずだった。
だがその夜。
鏡に、自分の姿だけが映らなかった。
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