Synopsis
病院へ行くとき、いつも使うキャリーが出てきた。
でもその日、ママの声は少し小さくて、
抱き上げる手は、ほんの少し震えていた――。
ネザーランドドワーフの“すず”は、
大好きなママとパパに連れられて、
知らない家へと向かう長い旅に出る。
そこで出会ったのは、
弱っていく命のにおい。
涙のにおい。
震える手のぬくもり。
動物にはわかることがある。
人間が隠そうとする、別れの気配を。
これは、
小さなうさぎが、大切な家族の最期の夜を
そっと見張っていた物語。
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