Synopsis

「可愛い」に慣れ、視線に慣れ、告白に慣れた高校三年の美月。恋愛は“私が選ぶもの”で、世界はその順番で回っていると信じていた。 けれど夜中、トイレへ向かった廊下で、ほとんど話したことのない同級生・和倉凪と出会う。借り物のパジャマ、熱の残る空気、そして姉・紗季の部屋のドアが少し開いて――「どこいってたの? おいで」。 理解したくないのに、見慣れたはずの家が別の場所に変わる。翌日、教室で凪を“初めてちゃんと見る”美月は、自分が抱えた感情の名前に近づいていく。奪われたのではない。負けたのでもない。ただ、選ばれなかっただけ。 それでも歩くために、美月は「知らないふり」をやめていく。

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Kakuyomu
Kakuyomu02/21/2026
  • Current『背中だけを見て』