Synopsis
年始の初仕事。
冬の雨が降る閑散とした院内で、私は優雅なコーヒー休憩を楽しもうとしていた。
白衣のポケットから取り出したのは、お歳暮でもらった醤油せんべい。
何気なく一口かじったその瞬間、口の中に広がったのは想像を絶する凶悪な味だった。
辛いとも苦いとも違う、ただひたすら口腔内を破壊してくる狂暴な刺激。
生体防御反応として私は嘔吐する。
そして、口の中から飛び出してきたものは——。
静かな冬の院内で起きた、ちょっと不思議で少しブラックな瑞希噺。
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