Synopsis
大陸の教会で尊敬を集めていた聖職者ルシアンは、発情期によってオメガであることが露見し、すべてを奪われ北の辺境の村へと追放された。
心を閉ざし、素朴な薬師としてひっそり暮らしていた彼は、ある吹雪の夜、瀕死の重傷を負った大柄なアルファの傭兵ガルドを拾う。
過去に相棒を守れなかった後悔から誰とも深く関わろうとしないガルドと、再び裏切られることを恐れるルシアン。
見えない境界線を引いて奇妙な共同生活を送る二人だったが、オメガとアルファの抗えない本能が、次第に互いを強く求めさせていく。
「永遠の約束はしない。ただ今夜だけ……」
傷を舐め合うだけの刹那的な関係のつもりが、運命の番としての強烈な引力に二人は絡め取られていく。
そんな中、ルシアンを捕らえようと教会の追手である騎士団が現れて――。
「俺に、また同じ後悔をしろと言うのか。……ルシアンは俺の番だ」
不器用で孤独な最強アルファ傭兵と、傷ついたオメガの元聖職者。
雪深い辺境の村を舞台に、臆病な大人二人が運命に抗い、やがて甘く深い絆で結ばれるまでの救済と溺愛のBLファンタジー。
※本作には一部、流血を伴う戦闘シーンや、性的な事象を暗示する表現が含まれています。15歳未満の方の閲覧はご注意ください。
【登場人物紹介】
◆ルシアン
北の辺境の村で薬師として暮らすオメガの青年。二十六歳。かつては教会で高い地位にいたが、オメガであることが露見してすべてを失い追放された。過去の傷から人と深く関わることを避けている。
◆ガルド
大陸を渡り歩くアルファの傭兵。三十歳。大柄で無骨な男。過去の戦場で大切な相棒を守れなかった後悔から、誰とも深い絆を結ぶことを恐れ、孤独を選んで生きてきた。
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Web Novel