Synopsis
神はウソをつかない。悪魔は嘘をつく。
事故死した『俺』は神の導きによって異世界へ転生した。
農村で育ちながら、神に告げられた『成人すれば勇者となり、悪魔を討ち世界を救え』という言葉を胸に、使命に燃えていた。
ある日、王国の兵士により謎の屋敷へと連行される。
屋敷には『俺』を含め九人の男女が集められていた。
だが彼らは他人ではなかった。
――全員が『俺』だった。
魂の分裂と悪魔の偽造により、『俺』の転生体は複数存在していたのだ。
そこへ神が降臨し、衝撃の事実を告げる。
『本物の魂を持つ者は二人だけ。他の七人は悪魔が作った偽物だ』
しかし神自身には判別ができず、俺らに課された試練はただ一つ。
毎日一人を選び、処刑すること。
己が本物か偽物かも分からぬまま、互いを疑い、記憶の欠落を探り合い、命を削る人狼めいた心理戦が始まる。
容疑者は全員――『俺』。
仲間か、悪魔か。信じるべきは記憶か、言葉か。
魂を分け合った『もう一人の自分』を見つけ出せなければ、勇者としての未来は訪れない。
異世界転生の果てに待っていたのは、悪魔との戦いではなく――自分自身との殺し合いだった。
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