Synopsis
柴田恭太朗様の自主企画<【三題噺 #134】「波」「嘘」「朝食」>参加作品
世界はとうの昔に終わっていた。
灰色の風が吹き抜ける廃墟の街で、男はひとり、カセットテープに刻まれた過去のラジオを聴き続ける。
快晴を告げるDJの陽気な声、今日が素敵な日になるようにという祈り……
それが全て「終わる前日」の録音だと知りながら、男は嘘を飲み込み、毎朝同じラジオを聴き続けていた。
しかし、磁気テープはいずれ摩耗による「終わり」が待っている。
音が消えることに恐怖する男がした決意とは――
Serialization Info
Web Novel