Synopsis
金に困った青年ハルトは、地下の質屋で“記憶”を売る決断をする。
彼が差し出したのは、恋人アイと出会った日の記憶、そして彼女を世界で一番愛しいと思った瞬間の感情。
手術費は足りた。アイは助かった。
だがハルトの中から、恋心は消えた。
半年後、回復したアイと並んで歩く日常。
彼女を綺麗だとは思う。けれど胸はもう高鳴らない。
代わりに残っていたのは、看病の夜を重ねた身体の記憶だった。
突然の発作。
考えるより先に動く身体。
ときめきは消えても、彼女の痛みに反応する自分がいる。
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