Synopsis
公園のベンチで、昼間からワンカップを飲んでる人がいる。
長い耳。
少し伸びたTシャツ。
赤い腹巻。
安売りの下駄。
「……孝文。子ども、あっちでケンカしてる」
世界を一瞬で消せるらしいけど、今日はブランコの順番待ちを見守っている。
「隊長ー! 早苗さんがまた変なこと言ってるー!」
「変じゃない。事実だ」
ぶっきらぼうで、でも子どもには甘い。
俺には敬語を使わない。
理由もなくこの世界にいて、理由もなく公園にいる。
それだけの話だ。
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