Synopsis
旧遠江国某所。地図に載らぬ小さな丘。公園の入り口には「小雨山公園」と小さな標柱。
城マニアの城嶋は、遠目に見ただけで分かった。土塁のような微かな盛り上がり、曲輪跡の痕跡。ここは、城だった──かもしれない。
「これ・・・新発見じゃね?」
そう呟いた瞬間、袖を引かれた。振り返ると、そこにはものすごい形相でこちらを見つめる少女の姿があった。
重機の音と風の音が吹くだけの秋の夕暮れ。
どこにでもありそうで、どこにでもなさそうな不思議な話である。
Serialization Info
Web Novel