Synopsis

俺、勇者エルは九度、魔王に挑み、九度すべて敗北した。 そのたび女魔王リリシアは、俺に同じ呪いをかける――死ぬか、世界が滅びれば時間は巻き戻るという。 そして迎えた十回目の人生。 八歳の体で目を覚ました俺は悟った。 魔王が世界を滅ぼすのは百年以上先。 少なくとも俺の生涯では、世界は終わらない。 だったらもういい。 勇者なんてやめだ。 勇者なんぞクソ喰らえ! 本来ならいつも勇者に認定される鑑定の儀を俺は仮病で上手く回避した。 そして辺境の養護施設〈陽だまりの家〉に残った俺は、戦いを避けるためこの村で生きる道を選ぶ。 勇者として鍛え上げたこの力の使い道は、もう魔王討伐じゃなくなった。 俺がこの村に永住するために、村を育てる。 俺が勇者として戦わずに済むように、子供たちをついでに育てる。 これが俺の十度目にして、導き出したセカンドライフだ。 これは十回目のループで、勇者が世界を救うのをやめた話である。

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Kakuyomu
Kakuyomu01/31/2026
  • Currentループ10回目、世界救うのもうやめた。