Synopsis
美術館の一室に、一脚だけ展示されている椅子がある。
新人警備員として夜勤に入った主人公は、
その椅子が毎晩わずかに位置を変えていることに気づく。
監視カメラにも確かに映っている。
誰も触れていないはずなのに、椅子は移動している。
だが、ベテラン警備員は気にする様子もなく、
ただ淡々と記録番号を告げる。
「……これで、312だな」
何が数えられているのかは、説明されない。
ただひとつ確かなのは、
この異常が、ずっと“処理され続けている”ということだけだった。
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