Synopsis
王太子に婚約を破棄され、「口が悪い悪役令嬢」として追放されたレティシア・ヴァンフェルド。
一年後、辺境の地で彼女はひっそりと死んだ。享年二十三。
葬儀に参列したのは、元侍女マリーただ一人。
遺品の木箱から見つかった三通の手紙。
王太子へ。聖女へ。そして——宛名のない一通。
それは、最後まで口が悪いまま綴られた遺言だった。
正しさは、なぜ人を孤独にするのか。
優しくなれなかった人間は、滅びて当然なのか。
これは、誰にも届かなかったはずの手紙の物語。
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