Synopsis
様々な異人種が存在するパラム大陸。その中で、300年以上に及ぶ安定した治世のもと、繁栄を極めていた人間族の国、ア・カド王国があった。
流通貨幣は金と銀、他希少宝玉が同等以上の価値を持つこの王国では、両替商は王国の行政機関の一つであり、市場において流通する貨幣の価値を担保するための役割があった。
アイネはア・カド王国銀両替商四家の一角、エクル家の長女で、後継者の一人だ。
「あー、今日も早く終わらないかな。~先生の話は長すぎて何言っているか判んないし」
経済等に興味のない彼女は、今日もこっそり部屋の窓から飛び出していく。
ある日、王国の銀鉱山へ実習(遊び)に行ったアイネは、採掘場のふもとで山を見上げる一人の青年に出会った。
黒味を帯びた焦げ茶の髪、しなやかな体躯に竹を割ったような性格の彼とは、銀に興味があるという点で近しくなるが、ひょんな事から、彼が人間族で無いことに気付く。
〝銀〟が引き寄せる異世界青春ストーリー、ここに開幕。
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