Synopsis

東京の二本足は、みんな光る板(スマホ)に飼われている。 空の色が変わったことも、足元に俺がいることも気づかずに、 ただ指先で小さな画面をなぞりながら、どこかへ運ばれていくだけだ。 だが、大事なものを全部その板の中に預けてしまったおかげで、 あいつらの「足元」には、隠しきれない本音が無防備に晒されている。 嘘も、疲れも、不器用な優しさも。 地面から数センチ、俺の目線の高さからなら全部見えるんだ。 「吾輩」なんて気取ったもんじゃない。 俺はただ、都会の隙間に潜む、名前のない一匹のノラネコだ。 これは、俺が拾い集めた30個の「ニンゲン生態図鑑」。 読めば少しだけ、明日を歩く足取りが軽くなるかもしれない。

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Kakuyomu
Kakuyomu02/13/2026
  • Current東京二本足