Synopsis

二月十四日。 雪の降る放課後、高校の屋上から一人の少年が落ちた。 事故とされたその死。 けれど彼は最後に、たった一行の言葉を残す。 「ごめん。これは俺の嘘だ」 図書委員の柊木咲は、その言葉に違和感を覚える。 やがて明らかになるのは、 校内掲示板に投稿された“不正入学疑惑”と炎上、 そして削除されたログ。 復元されたデータが示したのは―― 匿名で告発を拡散した人物が、自分だったという事実。 正義のつもりで押した“送信ボタン”が、 誰かを追い詰めていた。 守るためにつかれた嘘。 事故という結末。 逃げた沈黙。 雪が解ける春、 咲は真実と向き合う決意をする。 これは、 誰かの罪を暴く物語ではない。 正義と責任のあいだで揺れる、 ひとりの少女が“逃げない”と決めるまでの物語。 静かに胸を刺す、青春文学。

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Kakuyomu
Kakuyomu02/12/2026
  • Current2月についた嘘