Synopsis
私、エリーゼ・フォン・グラーフは呪われた令嬢だ。
感情を込めた瞬間、言葉が全部裏返る。「大好き」は「大嫌い」に、「ありがとう」は「迷惑だ」に。
母を泣かせ、友人を失い、社交界では「氷の令嬢」と呼ばれ――挙げ句の果てに、北の辺境伯に厄介払い同然で嫁がされた。
ところが。
この旦那様、なぜか私の「大嫌い」を聞いて嬉しそうにするんですけど。
「美味しい」と言いたくて「不味い」と言えばおかわりが出てくる。「帰りたくない」と思って「帰りたい」と言えば「もう少しいましょう」と返される。
……え、なんで全部通じてるの?
言葉が壊れた令嬢と、言葉の裏が聞こえる辺境伯。
これは少し歪で、でも誰よりも正直な、「大嫌い」から始まる恋の話。
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