Synopsis

雨の日の午後、兄の風太と妹のハヤテは、家の押入れの奥から不思議な王国へ迷い込む。そこは忘れられかけた場所や名前が集まってできた国で、動物たちが暮らしていた。動物たちは風太を王として迎え、国を守る役目を託す。一方、ハヤテは王の妹としてドレスを着せられ、やさしくもてなされるが、次第に違和感を覚え、両親の顔や家の記憶が薄れていく。 ハヤテはポケットに残っていた小さなクッキーをきっかけに、帰る場所を思い出す。王国が子どもを必要としていたのは、成長の途中にある心だけが「守りたいもの」と「帰る場所」を同時に持っているからだった。国を守りたい動物たちの必死な引き止めを受けながらも、風太とハヤテは別れを選び、押入れを通って家へ帰る。両親に抱きしめられた二人は、忘れられかけたものも、誰かが覚えているかぎり消えないことを静かに胸に刻む。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou01/07/2026
  • Current押入れの王国