Synopsis
年末の連休、気ままに過ごすつもりだった山川蒼平のもとに、一通の不思議なメールが届く。
差出人は、かつて想い合いながらも別れた女性・向山悦子の息子だという青年だった。
「あなたからの手紙が原因で、母は眠ったまま若返っているんです」
半信半疑のまま和歌山へ向かった蒼平が目にしたのは、布団の中で眠る、若い頃の姿のままの悦子だった。
原因は、高校三年の夏、神社で書いた二人の“誓いの手紙”。
互いに「何があっても愛し続ける」と記したその約束が、時を越えて奇妙な力を持ち始めていた。
悦子を抱え、蒼平はあの日の神社へ向かう。
そこで待っていたのは、誓いを「見届けた」と語る、少々俗っぽい神様だった。
すれ違い、離れ、後悔し続けた想いは、本当に破られたのか。
大人になった二人と、息子の願い、そして神様の思惑が交錯する中、
蒼平はようやく、自分が選ばなかった人生と向き合うことになる。
これは、遅すぎた初恋を迎えに行く、少し不思議で温かな物語。
Serialization Info
Web Novel