Synopsis
世界は一度、勇者によって救われた。
――ただし、それは終わりを先延ばしにしただけだった。
世界の寿命を知っているのは、旅人の僕だけだ。
手にしている刀の中には、かつて世界を救った元勇者の魂が宿っていた。
終わりを知らない村、滅びを祝う国、救済を信仰に変えた街。
人々はそれぞれの形で今日を生きている。
僕は何も救わない。真実も告げない。
ただ、最後までこの世界を見ると決めている。
これは、終わることが確定した世界を、
それでも見届けようとする旅の記録。
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