Synopsis
深夜の編集室。
モニターに映るのは、削除されるはずだった“三秒間”。
同人AVの映像編集者・倉持岳は、
行為そのものではなく「終わった後の空気」だけを切り取る男だ。
感情はノイズ。
視線は不要。
彼はそう信じて、無数の映像を削り続けてきた。
だがある夜、
“誰にも見せていないはずの自分”が映った動画が届く。
――覗いているのは、自分なのか。
――それとも、ずっと覗かれていたのか。
編集室、向かいのホテル、未編集データ、
消えた女優、残された視線。
匿名性と欲望、記録と存在が、静かに反転していく。
これは、露骨な描写ではなく、
「見てはいけないものを、見てしまった後の感覚」を描く物語。
心理スリラーとして読め、
同時に、どこか官能的で、不穏な余韻だけが残る一冊。
あなたはこの物語を、
“鑑賞者”として読み終えられるだろうか。
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