Synopsis
うだるような暑さの中、球場は声援に包まれていた。
ユウジは緊張からか少し眩暈のような違和感を覚えていたが、今は目の前に集中するしかなかった。
九回の裏、三対二。このバッターを抑えれば甲子園優勝の称号が得られる。汗が目に入るが、ユウジはもうその違和感にすら気が付いていなかった。
キャッチャーの中野がストレートのサインを出す。
あー、やってやるよ。俺のストレートで決めてやる
サインに頷き、投球のモーションに入る。
そこで記憶は途切れた。
Serialization Info
Web Novel