Synopsis

裁判台の上で、彼女は美しく笑った。 漆黒の髪は雑に切り落とされ、赤い瞳は宝石のまま。 国中から向けられた罵声の中で、悪役令嬢ロゼリア・ルビアはゆっくりと頭を下げた。 『罪状、国外追放。再入国は禁ずる』 木槌の音が響き、画面は暗転する。 その瞬間、私はスマホを抱きしめて泣いていた。 だって——推しが退場したのだから。 ヒロインルートを全クリアして、やっと開放された悪役令嬢ルート。 攻略対象は全員、闇を抱えたヴィラン達。 ロゼリアは平然と、でも確かに愛され、最後には笑うはずだった。 だけど、私は、あとひとり、最後の攻略対象を残したまま——私は死んだ。 転生とか異世界とか、そんな単語は知ってた。 でも、現実に起きるとは思わなかった。 目を開けた時、私は幼い体で孤児院のベッドにいた。 手は小さく、声は高く、目線は低い。鏡の中には月色の髪と緑の瞳。 ——物語のヒロインの顔だった。 「えぇーー!?!?!?!?」 本来なら、この子は彼女を断罪する。 そして彼女は裁かれ、国外へ追われる。 そんな未来、絶対に見たくなかった。 だから私は決めた。 (私が推しを救う!!) ヒロインが悪役令嬢を滅ぼす物語なんて、書き換えてやる。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou01/17/2026
  • Current転生ヒロインは悪女推し!