Synopsis
梅雨は甘い。
私は今日も静かな放課後を過ごすつもりだった。
雨は好きだ。
けれども、必ず奴が邪魔をする。
隣のクラスの目立つ奴。猫路地。
「きのこって何?」
奴のささやかで馬鹿らしい疑問が、ノイズになって流れ込む。
だけれども、嫌な音じゃない。
答えなくてもいい質問に、私は無駄に答えてしまう。
私たちをつなぐのは、この雨空と言葉だけ。いや、それと一口のお菓子だけ。
──。斎岡、猫路地の二人による酸いも甘いも噛みしめる、ささやかな恋愛小説です。
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