Synopsis
文学部に通う大学生チアキは、江ノ電沿線の古書店で、不思議な店主ユウジと出会う。
彼は感情が高ぶると、「なんとかやかや」という意味不明な音を口にする癖があった。
会話にならないはずのその音に、なぜか心を揺らされるチアキ。
少しずつ距離を縮める中で、彼女はユウジが過去に「書くこと」と
深く関わっていた人物である可能性に気づくが、踏み込むことはしなかった。
やがて、言葉の行き違いから二人は距離を置く。
音を失うユウジと、音を必要としている自分に気づくチアキ。
再会の先で二人が選んだのは、理解し合うことではなく、分からないまま隣にいることだった。
言葉にならない感情を抱えたまま、それでも確かに恋をした、静かで優しい物語。
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