Synopsis

目を覚ましたとき、 霜座 冷はすでに人としての輪郭を失っていた。 剣と魔法の世界に転生したはずの男――霜座 冷は、 自分が意思だけを残した氷として、この世界に放り捨てられていることを思い知らされる。 動けず、声もなく、 触れられれば溶け、 認識されれば失われる。 名を持たぬまま運ばれる中で、 それでもなお霜座 冷は、 目を逸らせないものを見てしまう。 ――この世界には、 自分と同じ「理」を宿す存在がいる。 それは同族であり、 出会った瞬間、どちらかが“成立しなくなる”ものだった。 これは、 冒険者になれなかった氷――霜座 冷が、 避ければ生き残れたはずのものに、 それでも手を伸ばしてしまった物語。

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Kakuyomu
Kakuyomu01/14/2026
  • Current氷は冒険者になれなかった ――負価を抱いたまま、世界は進む