Synopsis

こうもりじいちゃんは、八十九歳。 昭和十一年生まれの、元・軍国少年だ。 趣味はカメラ。 虫、花、故郷の自然、そして家族の笑顔。 盆や正月、親戚が集まるたびに、必ず集合写真を撮ってきた。 だがこの夏、問題が起きた。 パソコンが開かない。 デジカメのSDカードがいっぱいで、もう写真が撮れない。 ――データが、ぱんぱん。 暗証番号を忘れ、操作も少しずつ難しくなっていく中で、 それでもじいちゃんは言う。 「写真を、プリントしたい」 八十九歳のじいちゃんと、 それを何とかしようとする孫。 カメラと写真とパソコンを通して描かれる、 小さなITトラブルと、 家族の時間と、 失われていくもの、残っていくものの話。 写真は、思い出だ。 思い出は、財産だ。 これは、 「もうできない」より「まだやりたい」を大切にする、 ある家族の記録である。

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Kakuyomu
Kakuyomu01/04/2026
  • Current89歳こうもりじいちゃん「コンビニで写真をプリントしたい」の巻