Synopsis
世界はとうに終わった。
残されたのは、灰の大地〈灰海〉と、地平線に伸びる一本の光の柱――聖遺区の灯り。
灰海の塔で生きる少年アオは、理由も分からないまま「世界のなんで」を抱えていた。
どうして世界は滅びたのか。
なぜ、あの光だけは消えずに空へ伸び続けているのか。
老人エルドとのささやかな日常、崩れた文明の残骸、青い苔をかじるだけの生。
そんな灰色の毎日の中で、光は日に日に強さを増していく。
やがてアオは、自然と共に生きる少女セリア、旧世界の技術を継ぐ青年レイオスと出会い、
「幸福とは何か」「人はなぜ生きるのか」をめぐる旅へと踏み出していく。
これは、終焉世界から生まれた新しい世界で、
それでも問い続けることをやめない人間たちの物語。
未完成のまま、それでも前に進もうとする、灰海の果ての成長譚。
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