Synopsis
駅裏の静かな路地にある、小さな料理店。
出される料理はどれも驚くほど美味しい。
ただし、名前を読むまでは。
「静電気を帯びた手すりのポタージュ」
「人のいない更衣室の余韻キッシュ」
「まだ誰のものでもなかった肘掛けの角で冷ましたムース」
上品だが、なぜか食欲を削ぐ料理名の数々に、客は毎回ためらう。
しかし一口食べれば、その迷いは静かに裏切られる。
料理名で引き、味で黙らせる。
名前と味のあいだに生まれる、奇妙で可笑しいズレを描く
一話完結・料理コメディ連作。
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